XILINX ISE WebPACK
東京エレクトロンデバイスには Spartan-3 Starter Kit を注文する旨を伝えたのだがあれ以来返事がなく、 また催促しないといけない。xilinx.com に注文したほうが先に着いてしまうぞ。 こちらもまだ出荷されていないようだけど。
ともあれキットが届く前に開発環境を整えておくことにする。 ユーザ登録をすれば無料の開発環境 ISE WebPACK が使えるので、 それをインストールしてみた。
Windows 版は特に問題はないのだが Linux 版はやはり一筋縄ではいかない。 まずサポートプラットフォームは Red Hat Enterprise Linux 3 のみ。 それ以外の環境はまるきり考えていないようで、はっきりいって出来はあまりよくない。 Debian sarge マシンにインストールしようとしたときにもいくつかはまったのでメモしておく。
- Webinstall(5.2MB) という小型軽量のダウンローダ兼インストーラが用意されているが、 これは途中で SEGV を出して落ちる。 おとなしく Complete ISE WebPACK Software(373MB) のほうをインストールする。
- libXm.so.3 と ibcurl.so.3 が必要といわれる。前者は apt-get install libmotif3 でいいが、 後者については sarge からは libcurl2 は消えさってしまっているので、 woody の libcurl2 を持ってきてインストールする。
- 環境変数 DISPLAY が :0.0 や空の場合、 インストーラはなぜか tcp/6000 を使って X サーバに接続しようとする。 Debian の X は普通 -nolisten tcp なのでこれでは起動できない。 DISPLAY=:0 とすれば unix domain socket を使ってくれる。
- root 権限で実行しないとダウンロードケーブルのドライバがインストールされませんという脅しが出るが、 どうせ RHEL3 以外のカーネルでは動くわけない上に、root 権限ではシステムに何をされるかわかったもんでないので、 一般ユーザで実行しておく。
はいはい。 途中でこんな怖ろしいことをのたまうダイアログボックスがいくつもでてくる。いったいなにをしてくれるつもりだったのか。
インストールが終わると、インストール先ディレクトリ ($XILINX) に settings.sh および settings.csh という環境設定スクリプトファイルが用意されているので、 使ってるシェルの種類にあわせてどちらかを source すれば開発環境ができあがる。
% . /home/keshi/Xilinx/settings.sh % rehash % DISPLAY=:0 ise
これで起動する統合開発環境 (Project Navigator) の GUI ははっきりいってしょぼいのだが、 Windows に近づけようとなかなかがんばっている様子である。 XILINX は Wind/U というツールキットを使って、 もともと Windows の MFC で開発した GUI を Solaris や Linux に移植しているようだ。
Linux 版。Motif を駆使し極限まで MFC に似せたルック&フィールを実現。まわりは GNOME Windows 2000 版
次回はなにか簡単な回路を合成してみることにする。
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