最初のシミュレーション
ISE WebPACK には MXE III (ModelSim という回路シミュレータの XILINX 専用機能限定版) がついてくるが、 残念ながらこれは Windows 版しかない。 フルスペック製品の ModelSim SE には Linux 版も存在するのだが、 個人で買うにはとんでもなく高価なので、とりあえず我慢して MXE を使うことにする。 時間ができたら FreeHDL のようなフリーな EDA も評価してみたい。
例によってはまったポイントがたくさんあったわけだが、もう眠いので要点だけメモ。
- インストール時に MXE III Starter のほうを選ばないと、ライセンス申請時にシリアル番号を要求されてはまる (Xilinx Answer 17070)
- ISE のバージョンにあわせて XILINX ライブラリを更新する必要がある (Download Center でゲット)
- ライブラリに含まれるビヘイビアモデルには、シミュレーション分解能を 1ps にしないと動かないものがある (DCM からクロックが出てこなくてかなり悩んだ)
- スクリプトはこんな感じで。
ModelSim> vsim -t ps work.crtc(rtl) VSIM 1> add wave -hex * VSIM 2> force -repeat 20ns clk 1 0ns, 0 10ns VSIM 3> run 200ns
印象深かったのは、XILINX ライブラリの DCM (デバイス内蔵の周波数変調器) の内部で、 実際に PLL の動作を VHDL で記述してシミュレータ上で動作させていたこと (おかげでシミュレーションがえらく遅くなってしまっているわけだが)。 unisim_VITAL.vhd には、その他にも VHDL の超絶技巧がたくさん含まれている。
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