最初のシミュレーション

| | コメント(0) | トラックバック(0)
windows_modelsim.png

より複雑な回路にチャレンジする前にシミュレーション環境について確認しておこうと思い、 昨日作った CRTC 回路をシミュレーションにかけてみることにした。

ISE WebPACK には MXE III (ModelSim という回路シミュレータの XILINX 専用機能限定版) がついてくるが、 残念ながらこれは Windows 版しかない。 フルスペック製品の ModelSim SE には Linux 版も存在するのだが、 個人で買うにはとんでもなく高価なので、とりあえず我慢して MXE を使うことにする。 時間ができたら FreeHDL のようなフリーな EDA も評価してみたい。

例によってはまったポイントがたくさんあったわけだが、もう眠いので要点だけメモ。

  • インストール時に MXE III Starter のほうを選ばないと、ライセンス申請時にシリアル番号を要求されてはまる (Xilinx Answer 17070)
  • ISE のバージョンにあわせて XILINX ライブラリを更新する必要がある (Download Center でゲット)
  • ライブラリに含まれるビヘイビアモデルには、シミュレーション分解能を 1ps にしないと動かないものがある (DCM からクロックが出てこなくてかなり悩んだ)
  • スクリプトはこんな感じで。
    ModelSim> vsim -t ps work.crtc(rtl)
    VSIM 1> add wave -hex *
    VSIM 2> force -repeat 20ns clk 1 0ns, 0 10ns
    VSIM 3> run 200ns
    

印象深かったのは、XILINX ライブラリの DCM (デバイス内蔵の周波数変調器) の内部で、 実際に PLL の動作を VHDL で記述してシミュレータ上で動作させていたこと (おかげでシミュレーションがえらく遅くなってしまっているわけだが)。 unisim_VITAL.vhd には、その他にも VHDL の超絶技巧がたくさん含まれている。

カテゴリ

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 最初のシミュレーション

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.keshi.org/mt/mt-tb.cgi/11

コメントする

このブログ記事について

このページは、yaegashiが2005年11月18日 04:56に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「Spartan-3E Starter Kit」です。

次のブログ記事は「Embedded Technology 2005」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

Powered by Movable Type 4.0