Trac 野良インストール

| | コメント(0) | トラックバック(0)
trac_footprint.png

とある事情でインタアクト株式会社が配布している trac-ja を使いたくなった。 Debian ならもちろん deb 化してからインストールするのが筋だろうが、 それだと同時にひとつのバージョンの Trac しかシステムにインストールできないという問題があり、 英語版 Trac サイトも併用したい場合に困るので、不本意ながら野良インストールを試みた。

(以下はほとんど自分用メモである。 当方まったくの Python 素人なのでこれが適切なやりかたかどうかはわからない。 I appreciate any comments and suggestions.)

こういう場合は setup.py install に --home オプションを渡してインストールできるといい気がするが、 残念ながら Trac の setup.py はそれができる作りにはなってないので、 代わりに --prefix オプションを使うことにした。 まあ多少インストール先のディレクトリ階層が深くなるくらいで問題はない。

% apt-get install python-dev
% unzip trac-0.9.3-ja-1.zip
% cd trac-0.9.3-ja-1
% python setup.py install --prefix=/opt/trac-0.9.3-ja-1 --root=$PWD/tmp

./tmp/opt/trac-0.9.3-ja-1/bin/ に Trac のコマンドスクリプトがインストールされているので、 これらを編集し Python のライブラリ検索パスを修正する (import sys の次の行に sys.path.insert() を足す)。

import sys
sys.path.insert(0, "/opt/trac-0.9.3-ja-1/lib/python2.3/site-packages")

それができたらインストール先にコピーする。

% tar --owner=root --group=root -C tmp -cf - . | sudo tar -C / -xf -

これで /opt/trac-0.9.3-ja-1/bin/trac-admin などでコマンドを起動できるようになる。

CGI スクリプト (trac.cgi や trac.fcgi) のほうでも同様に、モジュール検索パスを追加する記述が先頭に必要である。 ついでに TRAC_ENV 環境変数もセットするのがよいと思われる。

import sys
sys.path.insert(0, "/opt/trac-0.9.3-ja-1/lib/python2.3/site-packages")
import os
os.environ["TRAC_ENV"] = "/home/projects/logic/trac"

これで Trac 最新版のおっかけやハックもやりやすくなった。

いまいじっている Ruby on Rails のアプリケーションができたら、 新しい Trac サイトにつっこんで公開してみる予定である。

カテゴリ

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: Trac 野良インストール

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.keshi.org/mt/mt-tb.cgi/29

コメントする

このブログ記事について

このページは、yaegashiが2006年1月27日 03:19に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「Mozilla Calendar on Firefox 1.5」です。

次のブログ記事は「Logic Product Follow-ups」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

Powered by Movable Type 4.0