Trac 野良インストール

とある事情でインタアクト株式会社が配布している trac-ja を使いたくなった。 Debian ならもちろん deb 化してからインストールするのが筋だろうが、 それだと同時にひとつのバージョンの Trac しかシステムにインストールできないという問題があり、 英語版 Trac サイトも併用したい場合に困るので、不本意ながら野良インストールを試みた。
(以下はほとんど自分用メモである。 当方まったくの Python 素人なのでこれが適切なやりかたかどうかはわからない。 I appreciate any comments and suggestions.)
こういう場合は setup.py install に --home オプションを渡してインストールできるといい気がするが、 残念ながら Trac の setup.py はそれができる作りにはなってないので、 代わりに --prefix オプションを使うことにした。 まあ多少インストール先のディレクトリ階層が深くなるくらいで問題はない。
% apt-get install python-dev % unzip trac-0.9.3-ja-1.zip % cd trac-0.9.3-ja-1 % python setup.py install --prefix=/opt/trac-0.9.3-ja-1 --root=$PWD/tmp
./tmp/opt/trac-0.9.3-ja-1/bin/ に Trac のコマンドスクリプトがインストールされているので、 これらを編集し Python のライブラリ検索パスを修正する (import sys の次の行に sys.path.insert() を足す)。
import sys sys.path.insert(0, "/opt/trac-0.9.3-ja-1/lib/python2.3/site-packages")
それができたらインストール先にコピーする。
% tar --owner=root --group=root -C tmp -cf - . | sudo tar -C / -xf -
これで /opt/trac-0.9.3-ja-1/bin/trac-admin などでコマンドを起動できるようになる。
CGI スクリプト (trac.cgi や trac.fcgi) のほうでも同様に、モジュール検索パスを追加する記述が先頭に必要である。 ついでに TRAC_ENV 環境変数もセットするのがよいと思われる。
import sys sys.path.insert(0, "/opt/trac-0.9.3-ja-1/lib/python2.3/site-packages") import os os.environ["TRAC_ENV"] = "/home/projects/logic/trac"
これで Trac 最新版のおっかけやハックもやりやすくなった。
いまいじっている Ruby on Rails のアプリケーションができたら、 新しい Trac サイトにつっこんで公開してみる予定である。
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