CQ 新評価キット
噂の CQ 出版社の新しい評価キット製品 「コンピュータ・システム技術学習キット」の詳細が Interface 2006 年 1 月号に出ていた。 一部記事は PDF で読めるが評価キットの紹介記事は残念ながら出ていないので、 ここに搭載デバイス・インタフェース仕様の概要を書いてみる。
- FPGA デバイス
- XILINX XC3S1500 (1500K ゲート Spartan3、A/V プロセッサ用)
- XILINX XC3S400 (400K ゲート Spartan3、I/O プロセッサ用)
- メモリデバイス
- Micron MT48LCM32 (16MB PC133 SDRAM)
- AMD Am29D640H (8MB NOR Flash、1MB は FPGA config 用)
- インタフェース
- ビデオ: Analog Devices ADV7125 (8bit RGB VIDEO DAC)
- オーディオ: Wolfson Microelectronics WM9711 (AC97 CODEC)、ステレオ入出力
- ネットワーク: SMSC LAN83C185 (10/100Mbps Ethernet PHY)
- USB ホスト
- USB ターゲット
- シリアルポート×2
- PS/2 マウス・キーボード
- コンパクトフラッシュ
- IDE
- PCI バススロット×2 (33.3MHz PLL つき)
ソフトウェア面では、まず CPU コアとして以下のものが開発環境も含めて標準添付。
- XILINX MicroBlaze (XILINX に最適化された PowerPC コア)
- Renesus M32R ソフト・コア評価版
また基板上の I/O インタフェースを使うためには当然そのための回路も作る必要がある。各デバイス制御の IP コアが HDL ソースとして標準添付されるようだ。
ボード形状は Mini-ITX 準拠で、そのへんの PC のケースと電源が使える。
というわけで、期待どおりかつてないレベルの豪華絢爛基板となっているようだ。ひとつだけ気になる点としては、Linux のような本格的な OS を動かすことを考えると SDRAM が 16MB じゃ足らんといったところか。基板直付ではなく、市販 DIMM が使えるソケットにしてくれるとよかったのだが。とはいっても「オプション CPU カード」なるドータボード用コネクタがあるので、拡張手段がないわけではないらしい。
まあとにかく決定版といってもいいような出来なのでぜひほしい。値段がいくらになるか気になるが…。
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