Debian GNU/Linux on MacBook with iPod

iPod につっこんだ Debian GNU/Linux 環境が MacBook で起動するようになった。
最近の Intel Mac の EFI ファームウェアは CSM つきで、 それにより MBR パーティションテーブル用のレガシーブートローダをサポートしているそうで、 この MacBook も最初からそのようになっていた。 ただし USB-HDD の MBR からの起動には対応していないので、 rEFIt というツールに頼る必要があった。
これで USB-HDD 起動自体は何の問題もなく実現できることがわかったが、 なぜか iPod を使ったときだけうまくいかない。 しばらく調べてわかったことは、 MBR の内容によっては BIOS の起動ディスク番号が 80h(HDD) でなくて 00h(フロッピーとか) となる仕様らしく、 iPod の MBR 構造がこれに該当するということだった。
いったい MBR のどこを見てそう判断しているのかはわからないのだが、 てきとうに 0 で書きつぶしたりといったテストを繰り返してようやく USB-HDD 起動に成功した。 この iPod MBR については後できちんとまとめてリリースしよう。
その後は特に苦労することもなく、 現行 Debian GNU/Linux のストックカーネル (linux-image-2.6.16-2-686-smp) で普通に起動し、 Xorg で GNOME Desktop が動作するところまで簡単にもってくることができた。 内蔵 HDD に比べたら USB2.0 の 1.8" HDD はとても遅いのだろうが、別段それが気になることもなく快適に使える。 とにかく CPU が速いという噂なので、 後でメモリを 2GB に増設したら XILINX ツールを iPod につっこんで論理合成でもしてみようかと思う。
現状:
- カーネルの IO-APIC 周辺がおかしいらしく、かなりの確率で起動時に panic する
- 内蔵 HDD は /dev/sda、iPod は /dev/sdb、DVD は /dev/hda に見える。
- Xorg は vesa ドライバでも i810 ドライバでも普通に使える。1280x800 にしたければ 915resolution を使う。
- キーボードは Fn キーや Eject キーのハンドリングもソフトウェアで行っているらしく、showkey でスキャンコードが見える。何も設定しなければ PgUp/PgDn キーも使えず難儀する。
- タッチパッドのボタン一個はやはりきつい。
- 音が出ない。ALSA のドライバで認識はする (snd-hda-intel)。
- 無線 LAN は madwifi で普通に使える。
- Bluetooth は USB につながっている。普通に使える。
- 赤外線受信機 (Front Row 用) も USB につながっている。使い方がわからない。
- iSight はどこにつながっているかわからない。
- 加速度センサはどこにつながっているかわからない。
問題点は来週の CodeFest 秋葉原 2006 で取り組んでみるというのもいいだろうか。
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内蔵 HDD にインストールした rEFIt。電源を入れると最初にこれが出る。 | とりあえず JetFlash 150 から起動してみたところ。Debian ユーザなら見慣れた GRUB の画面。 |
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半分くらいの確率でこうなって起動にこける。 | 完成形。 |
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